トリックの覚える順番を考えればスケボーは早く上手くなれる
最近「トリックを覚える順番やタイミング」について、
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で質問をいただくことが多かったので、今回は「トリックを覚える順番やタイミングの考え方」を記事にしました。
この記事を読めばスケボー初心者の方でも、どのトリックから練習すればいいかわかると思います。
Contents
基礎トリックと応用トリックについて
トリックをどのような順番で覚えていくか自分で判断するために、まずはスケボーのトリックには2つの種類があることを理解しておきましょう。
※この種類の名前は私が勝手に名付けたものなので、一般的な考え方ではありません。
基礎トリック
スケボーの基本となる技術が身につくトリック。
メイクするために複数の技術ではなく、1つの技術だけが必要になるトリック
「プッシュ」「チクタク」「マニュアル」「オーリー」などが、基礎トリックになります。
今回は理解しやすくするために、「キックフリップ」や「ヒールフリップ」、「180オーリー」なども基礎トリックも入れていますが、この2つも本来はオーリーの応用トリックになります。
ただ、上記トリックはそのトリック以外では身につかない技術があるため、基礎トリックに分類しています。
応用トリック
応用トリックとは、基礎トリックで得られる技術を組み合わせるとメイクできるトリックのことです。
「バックサイドキックフリップ」「フロントサイドフリップ」「バリアルキックフリップ」などが応用トリックにあたります。
例えば、「バリアルキックフリップ」は「ポップショービット」と「キックフリップ」を組み合わせた応用トリックです。
まずは基礎トリックを通して、基本的な技術を身に着けよう
当たり前ではありますが、まずは応用トリックを覚える前に下記の画像の流れで基礎トリックを練習していきましょう。
それぞれの基礎トリックで得られる技術はこちらの画像をご覧ください。
※上の画像と比較して、どのトリックでどの技術が身につくか確認してください。
まずはプッシュで板に乗る感覚を掴み、チクタクやマニュアルでテールを踏む感覚を掴み、オーリーに挑戦する。
オーリーがある程度できるようになったら、ポップショービットや180オーリー、フリップに挑戦。
ポップショービットや180オーリー、フリップは平行して練習していいと思います。
フリップ系はメイクするまでにかなり時間がかかるので、その間にポップショービットと180オーリーをしっかりマスターしておきましょう。
上記の流れで練習すると基礎的な技術がしっかり身についた状態で、応用トリックに挑戦できるのでオススメです。
基礎的な技術が身についたら、応用トリックを挑戦しよう
基礎トリックで基礎的な技術を身につけていれば、どの応用トリックから練習してもいいと思います。
どの応用トリックを選ぶかは、
- 自分のなりたいスケートスタイル
- 自分の好きなスケーターが得意なトリック
などから、決める方がいいと思います。
トリックチョイスもその人のスケートスタイルを構成する1つの要素なので、基礎トリックを覚えたら「好きなトリック」「やりたいトリック」から選んでいきましょう。
基礎的な技術が身につくタイミングっていつ?
よくいただく質問の中に
オーリーがどれくらい身についたら、フリップに挑戦したらいいですか?
という質問があります。
確かに基礎的な技術が身についているかどうかって判断しにくいですよね。
私は
- オーリーは組コーンが飛べたら、オーリーで身につく技術はある程度身についている
- 180オーリーは180度きっちり回り切れるようになったら、180度回転する技術は身についている
- キックフリップとヒールフリップは、高さがなくても1日1回乗れるようになったら、板を回転させる技術が身についている
と言ってもいいと思います。
それ以上は、トリックの完成度を上げるための練習となり、基礎的な技術を身につけるための練習とは異なります。
そのため、上記の条件を満たしているのであれば、応用トリックに挑戦してもいいと思います。
スケボーの上達方法には絶対はない
ここまでご紹介したスケボーのトリックを覚える順番は王道であり、公式的な考え方です。
基本的には今回ご紹介した順番や考え方で上達していけば間違いはないと思いますが、スケボーの上達方法に絶対はありません。
応用トリックを練習して、基礎トリックのコツを掴むことがあります。
また、トリックを覚える順番をガチガチに決めてしまうと、スケボーが楽しくなくなってしまうこともあります。
そのため、たまには順番など気にせず応用トリックから練習してみるのもアリだと思います。
王道の覚え方や考え方を意識しつつ、たまに楽しむ程度に好きなトリックを練習する。
9年ぐらいスケボーしてきた私の考え方としては、楽しみつつ上手くなるためには、これぐらいゆるい考え方の方が良いと思います。
ただ、全ての基本はオーリーにあるので、オーリーだけは徹底的に練習しておきましょう。