ミニクルーザータイプのスケボー Penny(ペニー)の魅力と選び方
今回はスケボーのことをよく知らない人でもわかるように、ミニクルーザータイプのスケボーPenny(ペニー)の魅力から選び方まで、詳しく解説していきます。
この記事を読めば、ペニーの魅力や選び方がわかり、スケボーを始める第一歩になるはずです。
Contents
カラフルなプラスチック製のミニクルーザー「Penny(ペニー)」
※画像はペニースケートボードの公式サイトから引用
ペニーはミニクルーザーと呼ばれるタイプのスケボーのことです。
※ミニクルーザー=持ち運びがしやすく、街で移動しやすいタイプのスケボー
ミニクルーザーの総称が「ペニー」ではなく、「Penny」という会社が作ったミニクルーザーだけを「ペニー」と呼ぶので気をつけてくださいね。
ミニクルーザータイプのスケボーはペニー以外にも色々ありますので、後ほど詳しくご紹介します。
ペニーは見た目が可愛く、スケボーのことをよく知らない人でも取っつきやすいですよね。
また、ペニーはパーツが全て組み上がっている状態で販売しているため、購入したらすぐに滑れるのも初心者に嬉しいところ。
ペニーの値段は種類によっても異なりますが、10,000円〜15,000円あれば購入できます。
創業者が子供の頃に夢中で乗っていたスケボーを再現した「Penny(ペニー)」
「Penny」はオーストラリアのBen Mackey(ベン マッケイ)が作った会社です。
※画像はInternational Business Timesから引用
Ben Mackey(ベン マッケイ)は小さい頃からスケボーのことばかり考えており、普通の会社に勤めていたものの、スケボーで生きていきたいと思って、スケボーを作る会社を作りました。
「Penny」は木製のスケボーも作っていました。
ただ、スケボーのデッキ(板)の素材は木じゃなくても良いんじゃないか、という発想から色々な素材を試していったそうです。
色々な素材を試す中で、子供の頃に夢中で乗っていたスケボーを再現するために、軽くて持ち運びしやすい小さなスケボーを作りました。
そして、そのスケボーに合うスケボーのパーツも作り、ミニクルーザー「ペニー」が出来上がりました。
ペニーの魅力とは
今やスケボーをあまり知らない人でも知っているペニーですが、その魅力は一体どこにあるのでしょうか。
ペニーの魅力を一言で表すと
持ち運びやすいのに、どこでも滑りやすい
ことです。
小さくて軽いから持ち運びしやすい
普通のスケボーは木製のデッキ(板)を使っているのですが、ペニーはプラスチック製のデッキ(板)を使っているため、かなり軽いです。
小さいサイズのペニーを選べば、リュックに取り付けて簡単に持ち運ぶこともできますし、女性でも持ち運びは苦じゃないと思います。
また、普通のスケボーのデッキ(板)の表面には、紙ヤスリのようなテープが付いています。
そのため、持ち運ぶとリュックや服が擦れてボロボロになってしまいます。
ペニーはデッキ(板)の表面もプラスチックのため、リュックや服が傷つきにくいように設計されています。
サイズが小さくても乗り心地は良い
ペニーを作っているBen Mackey(ベン マッケイ)が生粋のスケーターであるためか、足回りのパーツのウィール(タイヤ)やトラック(タイヤと板をつけるパーツ)の質は高いです。
街をクルーズできるようなセッティングに仕上げてくれているのも、ペニーの魅力の1つです。
おもちゃのスケボーとは違い、ペニーは荒い路面でも減速しづらく、重心をかければしっかり曲がってくれます。
自分好みの見た目や乗り心地にカスタマイズできる
これはペニーに限らず、他のタイプのスケボーでもできますが、ペニーはより見た目にこだわって自分好みにカスタマイズできるところも魅力の1つ。
ペニーの各パーツを取り変えれば、こんなことができます。
- 自分好みの色の組み合わせにできる
- サイズを大きくしたり、小さくしたりできる
組み替えられるパーツは、
- デッキ
- トラック
- ウィール
- ボルト
- グリップテープ
- ブッシュ
- ベアリング
とほとんど全てのパーツを取り替えられます。
ペニーのパーツの特徴は、見た目がカラフルで可愛いこと。
ペニーの公式サイトを見ると、このようにカラフルなパーツが個別で販売しています。
ウィールもこんなに様々な色が用意されていたり
ウィールとデッキをはめるトラックもがっつり派手な色があったり
ペニーに乗っている時に足が滑らないように、デッキ(板)に貼るデッキテープも柄物があったり、原色系もあったり
自分好みの可愛い見た目にするためのパーツが豊富に用意されています。
ただ、性能面では大きなカスタマイズできないところが難点です。
ペニーの良くないところ
どんな商品にも良くないところがあるように、ペニーにも良くないところはあります。
ペニーの良くないところは、小さいプラスチック製のデッキ(板)が不安定で乗りづらいこと。
ペニーは乗るとデッキ(板)がたわんでしまい、結構不安定です。
スケボーに乗り慣れていない方が乗ると、滑るのが結構難しく感じるかもしれません。
普通のスケボーとペニーの違い
ミニクルーザータイプのスケボー「ペニー」ですが、普通のスケボーとはどこが違うのでしょうか。
ペニーとトリック用のスケボーとの違いは、こちらの記事で詳しく解説していますので下記からチェックしてみてください。
スケボー初心者にペニーは不向き?ペニーと普通のスケボーの違いを解説
ペニー以外のクルーザーにも興味がある方は、クルーザーの魅力や選び方などを記事にまとめましたので、そちらもチェック。
クルーザーの選び方をスケボー初心者にもわかりやすいように徹底解説!
どんな人にペニーは向いているの?
この記事の少し上で、スケボー初心者にはペニーではなくクルーザーをオススメしています。
では、どんな人がペニーに向いているのでしょうか。
ペニーが向いている人・オススメな人は、
- 電車移動が多く、スケボーの持ち運びが多い
- オシャレなスケボーが手軽に欲しい
- ある程度スケボーに乗り慣れており、移動用の手軽なスケボーが欲しい
という方です。
スケボー初心者の方で、どうしてもペニーに乗りたいという方は公園やスケボー専用の場所でしっかり練習した方がいいと思います。
いきなり街中で乗るのはかなり危険なので、ご注意ください。
4つのサイズがあるペニーの選び方
ペニーを選ぶときは色やデザインだけでなく、大きさもしっかり選びましょう。
ペニーのサイズは、以下の4つ
- 「22インチ」長さ:55.88cm・横幅:15cm
- 「27インチ」長さ:68.58cm・横幅:17cm
- 「32インチ」長さ:81cm・横幅:21.59cm
- 「36インチ」長さ:91.44cm・横幅:24.1cm
ペニー最大の特徴である「小さく持ち運びやすい」を活かすなら、「22インチ」一択です。
ただ、先ほどお伝えしたようにペニーへ結構不安定なので、ちょっとでも安定させたいなら「27インチ」がオススメ。
個人的にはサイズが大きくなればなるほど、ペニーの特徴が活かされないため、27インチ以上のペニーはあまりオススメできません。
32インチモデルはトリックもできる特別なペニー
32インチのペニーは新しく発売されたモデルで、オーリー(ジャンプ)などのトリックができるようなセッティングになっています。
デッキ(板)の素材は特殊プラスチック×グラスファイバーで、トリックがしやすいようにデッキ(板)に反発性があります。
また、デッキの形も他のモデルとは異なり、トリックがやりやすい形状に変わっています。
ウィール(タイヤ)は、他の大きさのペニーと比べると小さいので荒い路面だと若干やりづらいと思います。
とはいえ、他のペニーと比べるとトリックがやりやすい程度だと思うので、トリックがやりたいならトリック用のスケボーを買った方がいいです。
32インチのペニーのコマーシャル動画でも、簡単なトリックしかやっていないです。ただ、動画はかっこいいです。。
36インチはミニクルーザーとは別物のスケボー
36インチのペニーはミニクルーザーではなく、ロングボートと呼ばれる種類のスケボーで全く別物。
ロングボードはすごい長くて幅もそこそこあり、ウィール(タイヤ)も大きいので、スピードが出て安定しますが、持ち運びはできないと思った方がいいです。
ペニーのロングボードも長さが91cmあるので、歩いて持ち運びはできないと思った方がいいです。
ペニーに似たおもちゃに要注意!
楽天で「ペニー」と検索すると、ペニーに似たタイプのミニクルーザータイプのスケボーが結構売られています。
ただ、ペニーに似たタイプのミニクルーザーには、質が悪い「おもちゃ」のようなスケボーが多いのでご注意ください。
おもちゃのスケボーは、ウィール(タイヤ)があまり回らなかったり、重心をかけても曲がれなかったり、かなり滑りにくいです。
ペニーとおもちゃの見分け方は大きく2つ
- 値段で判断する
- 商品に「Penny」の表記があるか確認する
値段で判断する
本物のペニーの相場は、安くても7,000円〜。定価だと1万前後ぐらい。
おもちゃのスケボーは、2,000円〜3,000円で売られていることが多いです。
商品に「Penny」の表記があるか確認する
ネットで買う時は、商品の写真に「Penny」と表記されているか確認しましょう。
ペニーなら画像のように、「Penny」と表記されているはずです。
ペニー以外にも本格的なミニクルーザーはある!様々なミニクルーザーのご紹介
ペニーに似せたおもちゃのスケボーには注意して欲しいですが、ペニー以外にもちゃんとした本格的ミニクルーザーはあるのでご安心を。
ここからは信頼あるスケボーブランドが作っているミニクルーザーをご紹介しています。
ご紹介するブランドのミニクルーザーなら、クルーザーの質は高いです。
Bantamシリーズ
スケボーだけでなく、サーフボードやアパレルを出しているGlobeが作ったミニクルーザーが「Bantam」
柄物もあり、デザイン的にはペニーよりBantamシリーズの方が好み。
batamシリーズのコマーシャル動画は、男なら思わずクリックしたくなるサムネです。
BANANA BOARD(バナナボード)
independentやflipなど、ゴリゴリのスケボーブランドの製品も手がける会社が作ったミニクルーザー
コマーシャル動画にはflipのプロスケーター「Curren Caples(カレン・ケープレス)」が出演。
最後にさらっとトリックやってますが、BANANA BOARDでトリックするのは上級者じゃないとできないのでご注意を。。
ここまでご紹介してきたようにペニー以外にも、質の高いクルーザーは結構あります。
ペニーの購入を検討している方は、今回ご紹介したミニクルーザーを検討してみるのもいいかもしれませんね。
スケボー初心者にはクルーザーも検討して欲しい!
オシャレで持ち運びしやすい上に、乗り心地も良いペニー。
ハードルが低くて、とっつきやすいのでスケボーを始めるハードルを下げてくれますよね。
ただ、個人的にはスケボーの入り口として、もっと「本格的なクルーザー」も検討してほしいなーと考えています。
実はペニーを買って乗り続けてる人って、あまりいないんです。
すぐに乗らなくなってしまうか、クルーザーを買いなおす人ばかり。
ペニーもクルーザーも値段はそんなに変わらないので、こちらの記事を参考に本格的なクルーザーを検討してみませんか?
クルーザーの選び方をスケボー初心者にもわかりやすいように徹底解説!
ここまでクルーザーを推すのは、スケボーの楽しさを知ってほしいから。
ペニーが乗りにくいからといって、スケボーをやめてしまうのはもったいないです。
クルーザータイプならペニーより乗りやすいので、スケボーの楽しみも感じやすいはず。
街を流す気持ち良さを、できる限り多くの方に知っていただきたいなと思っています。
本格的なクルーザーでも、ペニーと同じように
- 10,000円〜15,000円で
- パーツが全て組み上がって、すぐに滑る状態
のものが売っています。
私がオススメのクルーザーはこちら。
スケボー専門店が選んだパーツで組み上げたクルーザーなので、スケボー初心者の方はこれを選んでおけば間違いなしです。