【今選びたい】オールドシェイプデッキのススメ【スケボー】
この記事では、一風変わった形のオールドシェイプのデッキについてご紹介。
最近、若いスケーターでも乗ってる人がチラホラいて、ちょっとしたリバイバル感がありますね。
- 変型デッキが気になってるけど、なかなか踏み出せない人
- 何を選んだらいいのかわからない人
- そもそもオールドシェイプって何?っていう人
そんな人が、オールドシェイプのデッキに踏み込みやすくなるような手助けが出来れば幸いです!
Contents
そもそもオールドシェイプってどんなデッキ?
直訳で「昔の形」って感じでしょうか。
スケボーの形は時代の変化とともにちょっとずつ変わって、今のストリートデッキと呼ばれる形に進化してきました。
スケーターたちが言う「オールドシェイプ 」は大体こんな感じデッキのこと。
80年代に主流となった形を「オールドシェイプ」と括ることが多いです。
特徴は
- 太い
- ノーズが短い
- テールが四角い
現代のストリートデッキとは全然違った印象ですよね。
70年代〜00年代でのデッキの形の変化
時代の変化とともに進化してきたスケートボード。
滑る場所やトリックが変われば、デッキの形も変わっていきます。
70年代
上の画像は80年代に主流となったデッキの形ですが、それ以前の70年代のデッキも、また一味違った形でした。
スケボーの創世記と言っても過言ではない、DOGTOWNでも有名なZ-BOYSの時代である70年代のデッキはこんな感じ。
コチラはZ-BOYSの主要メンバーである、トニー・アルヴァ率いるALVA SKATESのデッキです。
現代で主流なストリートデッキよりもかなり細く、小さい印象ですね。
当時のスケートスタイルとしては、街でのクルーズや、空になったプールでの滑走がメインとなっていたようです。
70年代のシェイプと言われるとかなり古いモノに感じますが、最近でも馴染みのある形だと思いませんか?
「なんか見たことある気がする!」、その要因はおそらくコレ!
そうです。Pennyです!
Pennyの形は70年代のデッキからインスピレーションを受け、現代風に落とし込まれたモノのようです。
豆知識程度に、知らない人に話すと興味を持ってくれるかもしれません(笑)。
80年代
この記事でメインとなる「オールドシェイプ 」が、コチラの80年代〜90年代初期の形。
モデルによって若干形に違いはあるものの、基本的な特徴は同じ感じですね。
この辺のカルチャーが好きな人はゾクゾクするラインナップではないでしょうか(笑)。
画像は今でも馴染みのあるブランド「SANTA CRUZ」のモノですが、こういったシェイプの火付け役となったのはおそらくレジェンドチーム「BONES BRIGADE」のデッキ。
コチラもZ-BOYSの主要メンバーである、ステイシー・ペラルタが率いるチームで、スケート黎明期と呼ばれるであろう熱狂的なシーンを作り上げていきました。
プールでの滑走はもちろん、ランプやアール系といった”バーチカル”が主なスタイルだったようです。
安定感を求める滑り方になるので、こういった太いシェイプになるのもちょっと納得できますね。
90中期〜現代
バーチカルが主流の80年代から、街で滑るストリートスタイルへと移り変わったのが90年代。
オーリーやフリップなどの回し系のトリックが主流となり、デッキの形もそう言ったトリックがやりやすい形になりました。
スケートボードといったら、この形ですよね。
時代とともに変化していったデッキのシェイプ。
今後もどういう変化が起こるのか、楽しみですよね。
グラフィックこそオールドデッキの魅力
この記事はオールドシェイプの魅力を伝える記事なので、80年代に主流となり今もちょいちょい再熱しつつある80年代の形のデッキをプレゼン。
シェイプはもちろんですが、この辺のデッキの魅力ってグラフィックにあると思うんです。
ライダーを象徴するグラフィック
お分かりいただけますでしょうか。
ライダーごとにアイコニックなグラフィックがあるんです!
分かりやすいところで言うと、1番右のスティーブ・キャバレロは”ドラゴン”、その隣のトニー・ホークは”鷹”。
ライダーのイメージに合ったグラフィックがそれぞれあって、個性的ですね。
ライダーの名前を思い浮かべただけでイメージ出来るグラフィックがあるのって、今ではあまりないのかなーと個人的には思います。
時代を象徴するジム・フィリップスのグラフィック
シェイプもグラフィックも個性的ですが、アーティスト”ジム・フィリップス”が描くグラフィックは、この時代を象徴するものとなりました。
SANTA CRUZやOJ wheelsのグラフィックをメインに描いてきたジム。
カラフルな配色が最高……!
コチラもライダーによって象徴的なグラフィックがあり、個人的に好きなところでいうと、左から2番目と3番目のジェイソン・ジェシーのシグネチャーモデル。
それぞれ「サンゴッド」「ネプチューン」と題された作品です。
ジム・フィリップのグラフィックですが、読者の皆さんにも同じみな作品がコチラ!
「スクリーミングハンド」、そうです!ジム・フィリップスとは、これを描いた人なんです!
知ってるグラフィックからどんどん掘り進めていくのも、この時代のモノに触れる楽しみの醍醐味だと思います。
シェイプや乗り心地だけでなく、そういったアートな部分を色濃く楽しめるのも魅力の1つなので、いろんな目線で楽しんでみてほしいです!
オールドスクールなスタイルを構築するトリック
オーリーやフリップをやりやすい用に現代のストリートデッキが生まれたように、オールドシェイプなデッキにも特に映えるトリックがあります。
- ノーコンプライ
- ボンレス
- パワースライド
- スラッピー
物を越えるオーリーがまだ主流ではなかった為か、板を浮かさないトリックが多いですね。
「オーリーは必要ない!」とは言いませんが、出来なくてもこういうトリックでスタイルは出せるんだなーとしみじみ。
もちろんオーリーは出来ていた方が良いんですけどね(笑)。
選択肢の一つとして、シェイプやこういったトリックで自分を表現するのもアリなのではないでしょうか!
現代でも手に入るオールドシェイプを紹介
「オールド」というと、新しく出てるものはないの?と思っちゃうかもしれません。
ご安心ください!今でも手に入ります!
ここでは、オススメのブランドと特徴をご紹介いたします。
POWELL PERALTA
先ほど紹介したBONES BRIGADEを率いるステイシーのブランド。
「覗きリッパー」と呼ばれるグラフィックです。
POWELLのデッキの特徴はノーズにキックが一切なく、フラットな形となっています。
SANTA CRUZ
当時のグラフィックをそのままに、カラーチェンジでリリースされるリイシューシリーズ。
サンタクルーズのデッキは、モデルにもよりますが基本的にノーズにキックがあるので、板に慣れればオーリーなどのトリックも可能!
定期的に復刻リリースされているので、コレクションとして買い集めるのもアリです。
WELCOME SKATEBOARDS
現行ブランドで、1番手を出しやすいであろうウェルカムの変型デッキ。
ウェルカムは、オールドの雰囲気を現代に落とし込んだデッキをリリースしているので、変型だけどストリートスケートも存分に楽しめます。
シェイプのバリエーションがめちゃめちゃ多いので、色々試してみる面白さもあるので特にオススメです!
HEROIN SKATEBOARDS
ストリートデッキもリリースしてますが、変型シェイプも魅力的なヘロイン。
ウェルカム同様、ストリートを滑るのにも適してるデッキだと思うので、手を出しやすいかもしれません。
DOGTOWN
ガッチガチにオールドスクールなテンションを出したいなら間違いなくこのブランド「ドッグタウン」。
ストリートよりもプールやランプを攻めまくりたい!って人はゴリゴリにベニス感を感じられるドッグタウンの極太デッキを推奨!
補足
上記のブランド以外にも、変型シェイプをリリースしてるブランドはまだありますがこの辺で。
特に最近では、POLARやBAKERなど、ストリートシェイプが主流のブランドも、オールドシェイプのラインを出しています。
でも球数が少ない為、なかなか手に入らないかもしれないので、気になっていたら即買いをオススメします!
まとめ
オールドシェイプの魅力、伝わりましたか?
当時のようにプールやランプを攻めるも良し、あえてストリートスタイルで滑って自分らしいスタイルを出しても良し。
安定感のある太さなので、ソフトウィールを履かせてクルーザーとして活用するのももちろんアリです!
形、グラフィック、乗り心地、どれを優先するかは人それぞれの好みだと思いますし、自分が乗っててテンションが上がるモノを選ぶのがベストだと個人的には思います。
「オールドシェイプ、気になるけど乗りにくいかな…?」とためらってる人は、ぜひ一度組んでみて、オールドシェイプならではのスケートを楽しんでみていただきたい。
デッキを選ぶ選択肢の一つとして取り入れていただけたら幸いです!